県立商工高校で2月10日、生徒が商品開発したマロンクリームパンの販売が行われた。同校1年生の授業の一環で行われたもので、中区本牧間門のパン屋「本牧館」の協力のもと商品化を実現した。
生徒らは、昨秋から「高校生が食べたくなる横浜名物のパン」をコンセプトに商品開発をはじめた。数人のグループに分かれ、まずは自分たちの頭の中にある横浜のイメージを整理するためアイディアマップを作成。そこからキーワードを導き出し、原材料や商品の形などを考えた。それらを本牧館の社員の前でプレゼン、同社でコストなどを考え、商品化が可能なマロンクリームパンが選ばれた。
この案は、中華街の甘栗からヒントを得たそうで、「栗のつぶが入った甘いクリームのパンで、価格は100円前後」という内容。本牧館の高橋善春専務取締役本部長は、「高校生のイメージを大切にしながら、高校生が買える手ごろな価格が実現できるよう原材料に苦労した」と話す。またパンの形も栗をイメージできるように、下半分に丸くゴマをふるなど、生徒の案を改良した。
商品名は当初案で「マロンパン」としていたが、「売れそうなネーミングを」と再考。横浜をイメージした『浜栗(ハマロン)』に決定した。男子生徒は「ネーミングが一番難しかった」と振り返っていた。
200個完売
販売は昼休みに行われた。200個用意されたパンは、最初順調に売れていったが、後半は客足が伸び悩んだ。販売を担当した生徒は、声を出したり各教室に売り込みにいったりと販促活動を行い、昼休み終了間際に、見事完売。女子生徒は「おいしいパンができてよかった。200個は多いと思ったけど完売して嬉しい」と達成感に溢れていた。
授業を担当した東和宏先生は、「プレゼンの前には自宅でパンを作ってくる生徒もいて、熱心に取り組んでいた。生徒にとってよい経験になった」と話した。
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