綾瀬のドレーパー記念幼稚園(佐竹和平園長)が4月26日、創立50周年記念事業のひとつとして制作を進めていたウィニフレッド・フランセス・ドレーパー(1889―1951)の像のお披露目式を行った。
ドレーパー氏は同園設立のきっかけとなった人物。ギデオン・ドレーパー宣教師夫妻の娘として日本に生まれ、昭和初期から県央地域でキリスト教の宣教活動を行い現在の大塚平安教会の礎を築いた。地域の子どもたちを招き託児所を開設するなど、幼児教育にも尽力していた。
しかし1939年、第二次世界大戦によりアメリカに帰国し、再来日がかなわぬまま没する。遺産の一部が大塚平安教会に寄付され、同62年に「ミス・W・ドレーパー記念幼稚園」を設立。同77年に現在の園名に改名した。
「ドレーパー先生の功績を地域に伝え残したいという思いから作製した」と、佐竹園長は話す。和泉短期大学の学長であり彫刻家の佐藤守男氏に制作を依頼。像は誰にでも見られるよう園門の外に設置した。
式典当日は多くの関係者が列席し、大塚平安教会で礼拝を執り行った後、園に場所を移し像の除幕を行った。