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公開日:2015.10.23

「よってけし」がNPOに
集いの場として充実図る

  • 活動について語る岩澤理事長

 清川村煤ヶ谷にある「結の樹よってけし」(岩澤克美理事長)が10月13日から、特定非営利活動(NPO)法人として活動している。地域の集いの場として誕生し、徐々に活動の輪を広げた「よってけし」。法人化をステップに、今後の活動の充実を図る。



 よってけしは、2014年9月に清水ヶ丘団地内の空き家を活用して誕生した。「結の樹」という名の通り、地域住民が集い、気軽に交流できる場として活動をスタートさせた。



 「当初は『地域の皆さんが小さな困りごとを相談できる場にしよう』と思って始めたんです」と岩澤さん。活動を続けるなかで、地域の人たちの要望に耳を傾け、塗り絵や折り紙などの教室を始めた。



 そこから徐々に、地域の見守り活動、健康づくりの講座、地場産品を使った弁当販売・配達など活動の幅を広げていった。「ボランティアさんをはじめ、地域の皆様に育てていただいてここまで来られた」と岩澤さんは目を細める。



 開設から間もない頃は誰も来ない日もあったというが、今では毎日20人以上が入れ替わりで顔を見せる。中学生から高齢者まで、ふらりと遊びに来る人から教室を楽しみに通う人まで様々だ。



法人化でさらに幅広く



 岩澤さんの個人的な活動から始まったよってけしだが、更なる活動の充実に向けNPO法人化を目指したのは今年1月から。



 「NPOって良く耳にするけれど、いざ自分たちで設立しようと思ったら、どこに相談していいのか何もわからなくて」と苦笑する。NPOの設立を支援する団体を見つけ、支援を受けながら必要な講習や手続きを乗り越え、10月の法人化にこぎつけた。



 現在の同法人のスタッフは10人。地域の主婦が中心だが、元看護士や大学での事務職経験者、美容師、民生委員などキャリアは多彩で、それぞれのスタッフが経験や強みをいかして同法人の事業を支える。



 11月からは「美容院」や「リサイクルショップ」もスタートする予定で、広く改装した2階はサークル活動の場所として使用できるようになるという。これらの改装はボランティアの手で行われた。



 岩澤さんは「村によってけしがあって良かったと思ってもらえるように、これからも育てていきたい。地域の皆さんが交流できる拠点となる場所を村内にもっと増やしたい」と夢を語る。



 よってけしについて詳しくは【電話】046・288・2595へ。

 

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