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総世寺宝物展 500年の時越え初公開 掛け軸や盃など

社会

公開:2016年11月19日

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三浦道寸・荒次郎親子の最後の盃
三浦道寸・荒次郎親子の最後の盃

 市内久野の総世寺(安藤實英住職)で11月21日(月)から23日(水・祝)まで、所蔵する約500年前の袈裟や掛け軸などが展示される宝物展が開催される。一般公開は初めて。

 総世寺は1441年当時、小田原城主だった大森氏頼が開基となり創建された。以来、城主を務めた北条氏、大久保氏とも親交があり、寺には御朱印や古文書など数々の品が寄付などによって納められてきた。

 今回展示される『大幡釈(おおはたしゃ)迦牟尼仏涅槃像(かむにぶつねはんぞう)』は、大久保七郎右衛門による寄付。入滅する釈迦を嘆き悲しむ動物や昆虫などが描かれた掛け軸で、縦2・63m×横1・39mの大作。大久保彦左衛門から授かった徳川家康の朱色の寿盃には、金色で葵紋があしらわれている。

 戦国時代の武将だった三浦道寸は総世寺で出家するなど、三浦半島を支配した三浦一族とも関わりが深かった。初七日から7日ごとに生前の行いの裁きを受ける亡者を描いた『十王の画』=写真上=も道寸による寄付。1516年に北条早雲に攻め入られ、子・荒次郎と討ち死にするが、親子が最後に交わしたとされる盃も残されている=写真下。

 戦ではねられた荒次郎の首は小田原まで飛んで松の枝に掛かり、3年間腐らず通行人を睨んだとされる。これに総世寺4代目住職の忠室宗孝が供養に出向き、「うつつとも ゆめとも知らぬ ひと眠り うきよのひまをあけぼのの空」と詠むと、首が白骨化して落ちたとの言い伝えもある。この直筆の短歌も展示される。

 時の経過とともに劣化する宝物について、「宗教的にみれば風化もお寺の歴史」と安藤住職。一方、「文字を読み解き、意味を解明して次世代に受け継ぐ責任もある。一般の方にも見学していただき、文化を継承してほしい」と今回の宝物展を企画したという。

 観覧無料。各日午前9時半〜午後3時半。(問)【電話】0465・35・2674

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