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足柄 人物風土記

公開日:2013.01.26

全国高校駅伝に出場した
丹羽 七海さん
大井町金子出身 17歳

夢への路を駆ける



 ○…12月に開催された高校日本一を決める「全国高等学校駅伝競走大会・女子」に神奈川県代表・白鵬女子高等学校チームで第4区に出場した。大会2カ月前に足の小指を骨折するというアクシデントに見舞われた。「県大会を前にしてケガをしてしまい、大会に間に合わないと思ったけれど、先輩をはじめチームの仲間が支えてくれた。戻ってきた時に『おかえり』と言ってくれたのが嬉しかったです」。大会では惜しくも入賞は逃したものの、チーム順位を12位から2つ上げる力走を見せた。



 ○…国体出場経験のある父とソフトボール経験者の母との間に生まれ、幼い頃から兄、姉らと一緒に走るのが好きだった。小学生の時から町民健康マラソンや金太郎マラソンなど地元のマラソン大会に出場。湘光中陸上部に入部し本格的に陸上の練習を始め、足柄上1周駅伝では大井町チームの一員として活躍するなど、徐々に力をつけていった。県大会決勝での走りを見た現在の恩師に見込まれ、名門・白鵬女子高校へ。現在は高校の寮に住み、練習漬けの日々を送っている。



 ○…週末の土曜、練習を終えると実家へ帰り、録画したテレビ番組を観たり、母の手料理を食べるのが楽しみだという。「仲間と過ごす寮生活も楽しいけど、やっぱり家族と一緒に過ごす時間は好き」。名門校のレベルの高い練習をストイックに続ける中、そんな当たり前の瞬間が息抜きになり、素の自分の戻れる大切な時間になっている。



 ○…関東選手権で3000m障害の日本高校最高記録、日本ユース選手権2000m障害では日本最高記録を樹立するなど2012年は飛躍の年だった。「3000m障害の記録を伸ばすことと、1500m、3000mでもインターハイへ出場したい。オリンピックは…まだ先の話かな(笑)」と照れ臭そうにはにかんだ。才能が開き始めた少女の、夢へのレースは始まったばかりだ。

 

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