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足柄 人物風土記

公開日:2025.11.22

開成町まちづくり情報特派員の代表幹事を務める
石塚 敦さん
開成町延沢在住 64歳

時代の空気を紙面に

 ○…開成町の「広報かいせい」で毎月記事を執筆している開成町まちづくり情報特派員。2015年から参加し、代表幹事を務める。町民目線で町を歩いて紹介する「調べて 町の調査隊」は10年ほど前から始まった。「読んだ人がくすっと笑って、親しみを持ってもらえたらうれしいんです」と語り、現場での気づきや空気感をそのまま紙面に落とし込むことを心がけている。

 ○…大学卒業後にさがみ信用金庫に就職。多忙な日々で「仕事が終われば寝るだけで、休日は山登りでリフレッシュ。生まれ育った町なのに何も知らないまま過ごしていた」と振り返る。20年を一区切りと考えていた人生設計に従い、44歳で退職。横浜で2年間修業したのち、木工作家として独立した。

 ○…退職に伴う手続きで役場を訪れた際、幼なじみの職員から特派員への誘いを受けた。やってみると、見えてきたのは自分が知らなかったふるさとの一面。行事や何げない日常も「その時代、その場所で暮らしてきた人たちの積み重ねでかたちづくられている」と気づいた。今年の8月号で自ら提案した終戦80年に合わせた町内の戦没者慰霊碑を巡る企画。刻まれた名に同じ町で暮らした人の生活を重ね、「戦争の話を聞くことができる人が少なくなる中で、慰霊碑から何か感じてもらえたら」と願いを込めて言葉を綴った。

 ○…60代半ばになり、改めて次の人生設計を考える時期を迎えている。オーダーメイドの家具づくりを中心とした働き方から、各地の「クラフトフェア」を巡るライフスタイルを思い描いている。「作品を持っていろいろな町を訪ねて、その土地のお店やお酒をいただきながら、素敵な景色を眺めたい」、弾む声に踊る心がのぞいた。

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