神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

激戦...投票率は60.7% 14議席に18人 湯河原町議選

公開:2012年3月23日

  • X
  • LINE
  • hatena

 湯河原町議選の投開票が18日に行われた。投票数は1万3803で、投票率は4年前の63%から60・7%と下落。過去最低となった。今回は14議席(定数2減)を目指して18人が出馬し、5人の新人のうち25歳の室伏寿美夫氏と善本真人氏が当選した。今回は新人5人のうち4人が中学校移転を訴えたことが注目を集めたが、室伏氏を除く3人は及ばず。昨年の町長選に出馬し失職した中島寛氏(無所属)は議席を取り戻した。現職は手堅く票を重ね、12人中11人が当選。

 前回に比べ投票総数が700票減るなか、100票ほどを上乗せした原田洋氏は「有権者から中学校の立地について問われることが多かったのは事実」と振り返る。「私が言える事は今の中学校の場所は、過去に我々議員が賛成多数で決めたという事。もし新議案が出れば、それはそれとして真剣に検討する」と語った。

 最年少の室伏氏は選挙期間中ほぼ毎日駅改札に立って通勤客などに挨拶。駅伝さながらに走った距離は50キロを超えるなど、若さを際立たせた。「辻立ちで有権者の声が聞き取れた。走ることで町づくりの課題も目の当たりにした。母校・湯中移転については訴えてきた通り、子育て世代の声を伝えたい」とコメント。同じく新人の善本氏は、長谷川俊子氏(公明党)の後継。「町を元気にして欲しい、安心して老後を迎えたいという声を聞いた。新しい風を吹き込んで、停滞しているものを活性化させる」と意気込みを語った。

 投票日はあいにくの雨となり、投票率は60%と落ち込んだ。当選者の中には「有権者を動かす政策が乏しい」「移住者や高齢者が増え有権者は外出しにくくなった」という声も。統計によると県内人口のうち65歳以上は20%。これに比べて湯河原町は32%で、10年で10%拡大している。10期目に入るベテランの丸山孝夫氏は「議員活動が見えるように、議会がもっと町民に期待されるようにならなければ。私も運動不足だった」と絞るように語っていた。
 

中学校移転と議員報酬削減を訴えた室伏寿美夫氏
中学校移転と議員報酬削減を訴えた室伏寿美夫氏
花束を手にした善本真人氏(公明党)
花束を手にした善本真人氏(公明党)

箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

宇宙に輝く「勝俣隆」

宇宙に輝く「勝俣隆」

箱根出身・功績たたえ小惑星に命名

5月1日

蘇るか彫刻の祭典

真鶴町

蘇るか彫刻の祭典

来年の五輪に合わせ、今秋にも公開制作

5月1日

創始者が一万円札に

創始者が一万円札に

箱根温泉供給(株)のルーツ「耕牧舎」創立

4月19日

漫画でわかる土肥実平

漫画でわかる土肥実平

 武者行列で初配布

4月19日

湯河原の由来も万葉集

湯河原の由来も万葉集

「令和」に驚きと期待

4月5日

「あかり」大槌町に出張

湯河原明店街マスコット

「あかり」大槌町に出張

復興中の末広町商店会と交流

4月5日

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク