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箱根・湯河原・真鶴

公開日:2014.04.18

箱根登山鉄道の新車両
足元に絶景広がる

  • 新型車とデザイナーの岡部氏 =14日・入生田車庫で

  • 展望窓が大きい

  • 座席に寄木も

 箱根登山鉄道の新車両3000型が14日、入生田の車庫で発表された。新型デザインは赤い車両の2000型導入から25年ぶり。

 車体は緋色などを調整した「バーミリオンはこね色」とシルバーの組み合わせ。車内には前後に運転台があり、1両だけで運転できる。中央には対面シートを配置し、一部のシートをはね上げ式にして混雑を緩和する。運転席付近は展望性を重視。ドア付近は足元まで車窓が広がっており、箱根の自然がダイナミックに流れそうだ。この日公開された1両のほか、8月にもう1両を運び込み、9月に試運転、11月1日からの営業運転開始を予定している。

乗る人たちは何が大切か

 デザイナーは白いロマンスカーVSEや青いMSEも手掛けた岡部憲明氏。富士宮出身、少年時代は鉄道模型が好きで東京の鉄道博物館に通った思い出も。建築家として、関西国際空港のターミナルや東京ベルギー大使館(千代田区)なども設計している。

 車両デザインでは「乗る方達にとって何が大切なのか、本質なのかゼロから考えた」という岡部氏。何度も登山鉄道に乗り箱根らしさを見極めた結果、乗客が箱根の自然と一体化する斬新なデザインに行き着いた。「建築や家具の分野の材や技術も導入してきた。クライアントの理解があったからできた」と振り返った。

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