緑警察署の署長に就任した 渡邉 晴彦さん 森の台在住 58歳
地域住民との会話楽しむ
○…初の署長職。着任後、署員に最初に伝えたのは、スピード感を持ち仕事に取り組むことの大切さだ。「自分たちが仕事を先延ばしにすれば、その分、住民が不安になる時間が増えるから」と思いを語った。目指していくのは、区民に身近な緑警察署だ。「警察官の固いイメージを払拭したい。地域住民と共に、安心・安全な街を維持したい」と意気込んだ。
○…新潟県生まれ。大学進学のために神奈川県へ。「自分のために学ぶんだから、学費は自分で稼げ」と厳格だった父は言った。卒業までの4年間続けたのは、新聞奨学生。毎朝午前2時に起床して新聞を配る日々。「雨の日は、新聞が濡れると苦情になる。苦労したけど、頑張ったよ」と当時を思い返した。
○…「世のため、人のために働きたい」と警察官の道へ。新人の頃、交番の前を段ボールを持って歩く高校生がいた。「何しているんですかね」と上司に尋ねると、「不思議な点あれば、直接訪ねてこい。それが仕事だろ」との返答。「その時以来、住民に積極的に話しかけることが癖になった。「ただ、高校生は文化祭の準備ために段ボールを運んでいただけだったんだけどね」と相好を崩した。住民に寄り添う身近な警察官人生を歩んできたからこそ、街に多くの安心、安全を届けてこられたのだろう。
○…最近の趣味は、ウォーキング。今後、四季の森公園などを歩いて巡りたいのだという。毎日、腕に付けているのは、フィットネス製品「fitbit」だ。「これで、どれくらい歩いたかとか、いろいろ健康のことを管理できるんだよ」と説明してくれた。「実はね」と続け、「娘が父の日にプレゼントしてくれたんだよ」と優しい父親の笑顔を花咲かせた。
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