緑区 社会
公開日:2025.08.07
新緑総合病院
宮島医長、ヘルニア認定医に
横浜市内では女性初
横浜新緑総合病院の外科・消化器外科医長、宮島綾子さん(37)がこのほど、横浜市内の病院に勤務する女性では初めて、日本内視鏡外科学会の技術認定医制度で「消化器一般外科領域 鼠経ヘルニア部門」の技術認定を受けた。これは、安全で的確に、そして後進を指導するに足る高い水準の手術の技術があることを認める制度。同院によると、同部門の合格率は約20%で他部門に比べて難易度が高い。また、女性の同部門の認定医は全国でも10人、県内では2人のみとなっている。
鼠経ヘルニアとは、脚の付け根(鼠径部)の筋膜が弱くなることで、筋肉の隙間から腸などが皮膚の下に出てくる病気。俗に「脱腸」と呼ばれている。加齢や体質が影響して発症することが多く、薬では治らないため手術で治療することが必要となる。
手術では、腹部を小さく切開して、腹腔鏡と呼ばれるカメラで観察しながら症状の原因となる穴にふたをしてふさぐ。認定医でなくても施術は可能で、日本では年間15万件もの手術が行われているが、技術がないと合併症や再発の可能性もあるという。
宮島さんは認定を受けるにあたり、昨年10月に同学会に手術動画を提出。一昨年に続く2回目の挑戦で、審査の末、2025年4月に合格の発表を受けた。
ロールモデルに
17年から同病院で働く宮島さん。「教育的な環境が整っていて、ここで働きたいと思った」と当時を振り返る。プライベートでは5歳の娘を育てる一児の母。産休や育休も取り、現場から離れた時期もあったが、復職後は仕事と家庭を両立させながらキャリアアップを実現している。厚労省によると、診療科別では消化器・一般外科のみ医師数が減少している。「業務の負担が大きく敬遠されがちだが、働き方次第では家庭と両立させながらキャリアアップもできる。今回認定を受けたことが、働く女性外科医としてのロールモデルを示すことにもつながれば」と話した。
- 関連リンク
- 宮島医長が在籍する「そけいヘルニアセンター」
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