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港北区版 公開:2011年12月8日 エリアトップへ

2011年度 県優秀授業実践教員表彰を受賞した、岸根高校家庭科教員 野原 慎太郎さん 神奈川区在住 29歳

公開:2011年12月8日

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生徒と「學」をつくる

 ○…「学校教育における授業実践に優れ、教員の模範として推奨すべき教員」として、県立高校では受賞者10人の一人に選ばれた。「賞を狙っていたわけではないが、評価されたことは嬉しい。これからも今まで通り、変わらずやっていきたい」。初任で岸根高校に赴任して5年目。落ち着いた印象の裏に、教育に対する熱い思いが伝わってくる。

 ○…同校唯一の家庭科教員として、「保育(家族)」「食物」の分野を中心に授業を進める。特徴的なのは、地域の商店や保育園などと連携した授業をしているところだ。「保育士さんに児童虐待の話を聞いたり、畑を借りて農作物の栽培・収穫をしたり。地域との交流が盛んなこの学校だからこそできる授業でもありますね」。地元の人たちと電話一本で気軽に話せる関係性の中から、授業のアイディアは生まれる。

 ○…「実は、高校くらいから『テストや受験のために勉強をして何になるんだ』と思っていた」。人生の転機は、教育学を専攻していた大学生の時。「『學』という字が、教室で子どもたちが考えを交わし合い、それを先生が見守り適切な方向へ導いていくというのが本来の意味だと知ったとき、衝撃だった。自分の高校時代は『学び』ではなく、教科書や先生の話を一方的に聞くだけの『勉強(勉めることを強いる)』をしていたから、意味が見出せなかったんだと」。数ある教科の中から家庭科教員の道を選んだのも、現実の生活に密着した題材を学べる教科だと思ったからだという。

 ○…静かなクラスが嫌いで、授業中は生徒たちが様々な意見を出し合える雰囲気をつくる。特にデリケートで避けがちな「家族観」の問題にも正面から向き合い、多様な選択肢を示す。「感想を書いてもらう紙に枠からはみ出すほどの文量で書かれていると、嬉しくなりましたね」と顔がほころぶ。生徒からの反応をエネルギーに、「學」の実現を続けていく。
 

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