港北区 社会
公開日:2022.08.04
新横浜
避難民への支援、連携広げて
エボラニ株式会社も協力
京都情報大学院大学のウクライナ人教授ミグダリスキー・ウラディーミル氏とその娘、オデーサから日本に避難した母親の親子3世代が、避難民とのコミュニケーションを円滑にするためのウクライナ語会話集を執筆し、新横浜で7月25日に記者会見が行われた。
記者会見の会場として協力したのは新横浜のITベンチャー企業、エボラニ株式会社。出版社社長で日本ウクライナ文化交流協会会長の小野元裕氏の知り合いを通じた縁で実現に至ったという。
会見の後半では同社として、同国からの避難民を急病や災害等の緊急事態時にサポートするチャットボットのアプリを開発中であることも紹介。創業者のソウ・ユ氏も中国出身で「日本で救急車の呼び方が分からず困った経験がある」といい、加えて同社が日本を含め17カ国の社員が働く企業という背景もありアプリ開発に着手。8月中にリリース予定という。
また、戦争で仕事を失う人がいる状況や、同国がIT大国であることなどを踏まえ、リモートでウクライナ人2人の採用も行ってきた。
このほか会見では、港北区在住で避難民を支援する在日ウクライナ人のオクサーナ・ピスクノーワさんと、現在日本に避難中のタナシエンコ・オレクシーさん、リリア・ティアズカさんによるトークセッションも。日本での自然災害に話題が及び、オクサーナさんは「日本の皆さんには『避難』や『頭上注意』ではなく『逃げて』『頭に注意して』など、災害の時はやさしい日本語で話してもらえたら」など、アドバイスを送っていた。
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