港北区 社会
公開日:2023.04.27
岸根町
ホタル幼虫200匹放つ
篠原西小児童「飛び立って」
岸根町の「そばの陶芸館」前の用水路で4月12日、市立篠原西小学校4年の児童約100人が、平家ホタルの幼虫200匹を放流した。
ホタルが育つにはエサ、きれいな水、ホタルが上陸するコケや草に加え、「暗さ」が必要とされている。湧き水が流れ、エサとなるカワニナが生息するこの用水路は生育に適した環境となっている。6年ほど前にも児童たちが放流したが、近隣の照明による明るさが原因か、成長しなかった。企画した同館代表の高橋稔さんは「昨年我々が再挑戦してうまく育ったので、今回小学校に声をかけました。自分たちが放ったホタルが飛び立つ様子を楽しんでもらえたら」と話した。
高橋さんから「ホタルは45日間、土の中に潜り、5月末に飛び出してくる」と説明を受けた児童らは順番に「ちゃんと出てきてね」などと声をかけながらそれぞれ2匹ずつ放流。生きもの好きだという村田星叶(せいか)さん(9)は「テントウムシの幼虫に似ていると調べてきたけど、本当にそうだった。土の中に潜った後のような模様が見えて、自分で放流できて嬉しい」と喜んでいた。
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