港北区 社会
公開日:2023.06.08
資生堂
プラ容器再生へ、実証実験
洗浄・分解必要なく収集
(株)資生堂は、横浜市内でプラスチック製容器を収集し、再び同容器に再生する循環型プロジェクト「BeauRing(ビューリング)」の実証実験を開始した。現在、市内のデパートや店舗など10拠点で「BeauRingBOX」と称した収集ボックスが置かれている。
横浜市からスタート
このプロジェクトは、同社の研究施設であるグローバルイノベーションセンターがみなとみらい21地区にあることから、横浜市内を対象に実証実験がスタート。同社の全ブランドの容器のうち、使用済みプラスチック製化粧品容器が対象で、中を洗わず、キャップやスポンジ、チップなども、つけたまま投函ができる。各店舗などで集めた容器は、同センターに集積。リサイクル検証に適した重量に達した時点で、リサイクル技術を用いて再生することを計画している。
また、同プロジェクトは(株)ポーラ・オルビスホールディングスがPOLAブランドから参画しており、POLAの商品を市内化粧品販売店10店舗でも収集している。
プロジェクト名である「BeauRing」は「Beauty」と「Ring」を掛け合わせた造語で「使い終わったプラスチック製容器を不要なものとして廃棄するのではなく、新たなモノに生まれ変わるための資源として循環させるために、一人一人の美しい行動を輪として繋いでいく」という意味が込められている。
同社の社員でこのプロジェクトを担当する伊藤健司さんは「今回の実証実験で得た結果をもとに、資源循環の輪を広げ、サステナブルな社会に貢献していきたい」と意気込みを話す。
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