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港北区 社会

公開日:2024.01.25

市薬剤師会
能登町災害支援を報告
MP派遣第一次隊長 高木健司さん

  • 写真を見せながら現地の様子を話す高木さん。菊名にあるプラス薬局代表の高木さんは、港北区薬剤師会副会長も務める

 能登半島地震の災害地支援のため、横浜市薬剤師会が1月10日〜14日に現地に派遣した移動薬局車(モバイルファーマシー=MP)の第一次隊長を務めた高木健司さん(同会災害対策委員会担当常務)に、現地での様子を聞いた。

 ――MPの派遣は初

 「要請を受けて、2日後に出発。まず9時間半かけ、金沢にある石川県薬剤師会に到着し、そこから拠点とする能登町宇出津まで7時間かけて移動した。道中、雪道や、陥没してガタガタになった道、電柱等が倒壊しているところがあり、回り道を余儀なくされた。初めての災害地支援で、何をすべきか、どこと連携するかなど手探り状態だったが、携帯やネット環境が通じたので、事務局への報告や現地の薬剤師会等との連絡が、スムーズにできたのはよかった」

 ――役割は

 「宮城、福岡の薬剤師会と連携しDMATが書く処方箋を基に調剤し、避難所などに配送、服薬指導などを行った。糖尿病などの慢性疾患のものは途中で薬品を補充しながら業務を進めた。またMP車両の使い勝手や、備品の保管方法、車内での過ごし方などをマニュアル化し、きちんと第2陣、3陣に引き継ぐのが役割。実績として残せたことは大きい」

 ――苦労した点は

 「水の確保とトイレ問題。幸い拠点に外設トイレがあり使用できたが、移動時を含めて水分補給をためらった結果、少し脱水症状になってしまった。余震がある中での車中泊も経験。我々が被災者になることも想定し、注意しながら過ごした」

 ――最後に

 「個人個人の『減災』への備えの重要さを感じた。場所によって活動内容は変わるが、今回の経験を今後に活かしたい」

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