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港北区 社会

公開日:2024.10.24

県動物愛護協会
新施設で再出発
退去要請から2年半

  • 新しい猫舎を紹介する山田会長

  • 完成した新施設(上写真)と現在の施設

 篠原台町の篠原園地に隣接する県有地に施設を構える(公財)神奈川県動物愛護協会(山田佐代子会長=人物風土記で紹介=)の新施設がこのほど岸根公園近く(篠原西町)に完成し、11月22日に移転する。

 同協会は1958年に、元神奈川県知事の妻、内山登志子さんが知事公舎の庭園の一部だった同地に設立。以後、66年にわたり、飼育できなくなった犬猫等の保護や譲渡、併設する動物病院の運営などを行ってきた。2021年3月に同地の市への移譲を計画している県から退去要請を受け、移転を余儀なくされた。

 移転には巨額の費用が掛かるため、山田会長は移転先の選定とともに資金繰りに奔走。1200人以上が参加したクラウドファンディングや寄付で4000万円超を集め、また約20年前に保護した猫の飼い主の巨額の遺産や、一個人からの6000万円の寄付などにより無事に新施設が完成した。現在、引越しに向け準備を進めている。11月上旬には寄付者や近隣住民に向けた内覧会を開く予定だという。「多くの皆様のご支援のおかげ。これからも末永く動物たちのために頑張る」と山田会長は話す。

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