戻る

港北区 文化

公開日:2025.07.24

泥だらけで池掃除
いの池でかいぼり体験

  • かいぼりを体験する参加者ら

  • 夢中になって泥をさらう子どもたち

 師岡熊野神社に伝わる「い・の・ち」の池の一つである「い」の池で7月12日、かいぼり体験が行われた。いの池愛護会(上田三夫会長)によるもので、地域の親子約50人が集まった。

 前日までに池の水を抜いており、当日は、池の底の堆積土を外に出す作業を実施。泥の中には養分が多く含まれており、養分が多いとプランクトンが増えるが、増えすぎると水が濁ったり水中の酸素が足りなくなったりして、池の中の生き物がすみづらくなってしまうという。また、水中の植物プランクトンが大量に増殖すると、水面が緑色の粉をまいたような「アオコ」という現象が起きる。アオコが発生すると独特な臭いが漂うため、年2回、同池の清掃活動を行うことで、それらを改善している。

 すくった泥は、乾燥させた後、熊野神社市民の森に返し、一部は畑の肥料に使用される。森に降った雨は湧き水となって土と一緒に池に流れ込み、水と土の循環を作り出す。

 鍋田翔太さん(9)と倉島青希さん(同)は128匹のザリガニを捕まえ、「いっぱい見つけて楽しかった」、「前回よりもたくさんいた」と嬉々として話した。

 この日はかいぼりのほか、石垣の簡易補修やドングリの植樹も行われた。前回のかいぼり体験の際に拾ったドングリを各自持ち帰り、ドングリポットで発芽して育ったものを市民の森に植えた。市民の森には竹が生えているが、竹が水を吸うことで他の木々が枯れてしまうという。ドングリを植えることで、「木々の水の循環」をねらう。

 上田会長は、「子どもたちがたくさん集まってくれてうれしい。自分が植えたドングリが育てば夢がある。森も池も次の世代につなげていきたい」と口にした。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

港北区 ローカルニュースの新着記事

港北区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS