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港北区 人物風土記

公開日:2025.09.04

「親子防災デイキャンプ」で防災食料理体験の講師を務めた
今泉 マユ子さん
富士塚在住 55歳

「防災」は日常の延長線上

 ○…防災食アドバイザーとして各地で講演を行っており、先ごろ港北区役所の防災イベントで防災食の料理体験の講師を務めた。備えている缶詰やレトルトなど、まずは食べてみて、食べ方や味を知る。「日常で食べているものなら、災害時でもストレスなく食べられる。防災は日常の延長線上にある」。防災を日常に取り入れることの重要性を語る。

 ○…管理栄養士として社員食堂や病院、保育園に長年勤務。東日本大震災の発生時、子どもが幼稚園児だったため、被災地支援ができず後ろめたい気持ちが残っていた。ある時、防災食づくりの依頼が寄せられ、「私にもできることがある」と力を入れるように。食べ物を耐熱性のポリ袋に入れてお湯で温める「お湯ポチャレシピ(R)」や、誰もが作りやすいように考えられた「バリアフリーレシピ(R)」など多くのアイデアを生み出した。防災に関する著書も多数。

 ○…医師の父と薬剤師の母の下で育った。「一にも二にも患者ばかり」の父だったが、自身が防災に力を入れるようになってから、人を助ける姿を尊敬するように。娘も医療の道に進み、救急医として活動している。自身は7代目、娘は10代目の横浜スカーフ親善大使に選ばれたことも。「スカーフには50通りの使い方があるの」と自信満々。三角巾や包帯、授乳時などの目隠し、日よけ、防寒など、災害時にも役立つのだ、と。

 ○…全国の災害伝承館に訪問し、各地の語り部の生の声を聞いてまわった。「過去の災害を知ることで、発災時の行動の選択肢が増えるから」。そして普段の生活を振り返り、「自分だったら、何がどのくらい必要か」を考え、行動に移すことができる。「自分ごとと捉えることが大切」。そう力強く語る。

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