港北区 教育
公開日:2025.10.02
幼稚園協会港北支部
幼保の違いや特徴とは
福寿支部長にインタビュー
横浜市内幼稚園の園児募集が10月15日(水)から始まる。近年、保護者の働き方に対応するため、保育所だけでなく幼稚園でも預かり保育を実施している園が増えている。幼稚園と保育所のあり方が変化する中、その役割や特徴について、区内17園からなる横浜市幼稚園協会港北支部の福寿亮賢支部長(光明幼稚園園長)に話を聞いた。
――幼稚園と保育所の違いとは
「大きな違いはその成り立ちにあります。幼稚園は文部科学省が管轄する学校で教育を目的としています。保育所はこども家庭庁が管轄する児童福祉施設で、保護者が保育できない場合に子どもを預かる福祉サービスの提供を目的としています」
――保育所と幼稚園ではかかる費用が異なります
「設立要件が異なっており、その一つが園庭の設置です。幼稚園は義務付けられていますが、保育所は公園などの活用が認められています。幼稚園は国からの補助がなく、施設維持などのために入園料などの費用が必要になります。ですが、設備が充実した環境でのびのびと過ごして学びを得られるのは、幼稚園の魅力です」
――幼稚園での「教育」とは
「幼稚園教育要領や保育所保育指針では共通して、幼児期に育ってほしい『10の姿』(健康な心と体、自立心、協同性、道徳性の芽生えなど)が掲げられており、幼稚園では遊びを通じた『学び』を重視しています。作家のロバート・フルガム氏の言葉に『人生において必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』とあります。子どもは遊びの中で、10の姿に重なるような生きていく上で必要な『人間力』を自然と身につけていきます」
――園選びのポイントは
「園の理念や方針が家庭の考え方や子どもと合うかが大切です。自分で園を選べるからか、保護者や子どものカラーが似ている人が集まっているように感じます」
――子育てする保護者の方々へ
「幼保に限らず、手をつないで歩く時間を大切にしてほしいです。子どもの成長はあっという間です。その時その時を大事に過ごしてください」
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