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港北区 教育

公開日:2025.12.11

篠原小3年
暮らす町の歴史を探究
総合学習で城跡訪問

  • 崖下からの「攻撃」を体験する児童ら

 篠原小学校の3年生児童20人が12月4日、篠原城址緑地で緑地内を探索し、講師の話を聞く課外授業を受講した。同学年の総合学習の一環で、地域で活動する「篠原城と緑を守る会」が協力した。

 同緑地にある丘「城山」は室町・戦国時代の城跡だ。頂上から段状に築かれた曲輪(くるわ)(区画された土地空間)や土塁(どるい)(土の城壁)、空堀などの土でできた遺構がよく残り、関連する古記録も伝わる横浜市の代表的な城跡となっている。

 普段は立ち入ることができない城跡の探索に、児童らは興奮を隠せない様子。緑地内に「横堀」や「土橋」「虎口」などの看板を見つけると、持参したタブレットで撮影したり、メモを取ったりする姿が見られた。また見晴らしの良い丘の上に上がり「当時はここから小机城や大曽根城が一望でき、のろしを使って連絡を取っていた」(講師を務めた同会の臼井義幸さん)ことなどを学んだ。

 児童を引率した坂下典子教諭は「自分たちで調べても、文献には3年生には難しい言葉や漢字が多い。講師の皆さんがかみくだいて説明してくれたので、理解が進んでありがたいです」と話す。臼井さんは「現場を見て、堀がどう作られていたか、丘の上に向かって攻め込むのがいかに難しいかなどが分かったと思う」と話し、用意した手作りの槍や鎧、盾について「槍がどれだけ長くて鎧がどれだけ重いかなども実感してほしかった」と説明した。前の週には学校を訪れ、出前授業で篠原城の歴史や見所を説明した同会メンバー。資料を作成した神谷(こうや)敏明さんは「自分の住む町に歴史ある城跡が残っていることを知っておいてほしい」と話した。

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