(株)資生堂(東京都中央区・魚谷雅彦代表取締役)は3月26日、早渕にある商品研究施設、「資生堂リサーチセンター新横浜」の機能をみなとみらい21地区へ移転し、「グローバルイノベーションセンター(仮称)」を新たな研究所として開設することを発表した。
都筑区は港北ニュータウンの造成に伴い、企業の研究施設などが多く点在する。(株)資生堂も区内に研究施設を置く代表的な企業の一つで、同所では化粧品、トイレタリー製品、医薬品開発や、それを支える基礎研究などが行われていた。敷地面積は約2万5000平方メートルで、勤務する研究所員、スタッフなどは100人以上。2000年の開設以来、近隣の早渕中学校の生徒や地域住民を対象とした職業体験などで地域貢献事業なども積極的に行ってきた。今後は研究機能を順次移転し、2018年末ごろから新たな施設で稼働を開始する予定。
人員、床面積が倍増
みなとみらいの新研究所は、昨年12月に同社が発表した中長期戦略「VISION2020」に基づいて発表された。地上14階、地下2階建てビルで、都筑区の研究所に比べ人員、床面積ともに約2倍になるという。化粧品研究施設としては世界最大級となる見通し。
施設の1階には研究所員と一般市民が日常的に交流できるスペースを設け、都市型の開放的な研究所を目指す。また再生可能エネルギーを利用するなどで環境対策にも配慮。災害時には帰宅困難者の受け入れスペースとしても活用され、防災用品なども備蓄する方針。
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