6月3日に第34回ベスト・ファーザーイエローリボン賞を受賞した 大竹 秀之さん 都筑区在住 47歳
「迷わない道づくりを」
○…素敵なお父さんに相応しい人が選ばれるベスト・ファーザーイエローリボン賞。6月3日に授賞式が行われ、スポーツ部門で受賞した。208cmの長身を武器に元全日本男子バレーボールの代表として五輪出場を果たし、自身の長女と長男も揃ってバレーの全日本選手として活躍。さらに東京五輪の集中強化選手に選ばれたことなどが評価された。「子どもが好きなことを続けてくれたからこそ。子どもにもらった賞だと思っている」
○…2人の子どもは第一線でプレーする父の姿を見て育ち、いつしか自然と同じ道へ。バレーという共通の話題があったため反抗期もなく育った。成長した2人が家を離れてもまめに連絡を取り合い、相談にのるなど父親らしい一面を見せる。「本人がやりたいことを、やりたいように」という心構えで我が子と向き合ってきた。それは日本バレーボール協会の発掘育成委員として将来を担う選手を育成する今、現場での指導に活かされている。「若い選手の発想力を育てたい。自分で上手くなろうという気持ちを持ってほしい」
○…生まれ持った身長を生かそうと始めたバレー。学生の頃の厳しい基礎トレーニングや、全日本選手時代に年間200日以上も遠征する日々を乗り越えられたのは、バレーが好きという気持ちがあったから。「好きだから上を目指せた。五輪出場の喜びや素晴らしさ、世界の広さを若手に伝えたい」と熱い思いを語る。かつては選手、今は指導者としてバレーに携わり自身の経験を後世に伝える。
○…都筑に住まいを移して20年ほど。「地域のつながりも深く、子育てしやすい街」と印象を話す。サイクリングが好きで、栄養士の妻が作った弁当を持参し家族で公園に出かけたことも。我が子にも若手選手にも「悩んだ時に迷わない道を作っていきたい」。日本バレー界を背負う若者たちの支えとなり、その歩む道を照らしていく。
|
|
|
|
|
|