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整備通じて「心」かよわせる 池辺町 (有)サンケイ自動車
お客様と顔を合わせないと―。同じ車種でもドライバーが変われば、修理や整備の内容が違うこともある。「お客様に向き合うのが第一。作業はそれから」。(有)サンケイ自動車の柴田正代表(71)は、その思いを口にする。
柴田代表、実は地元出身ではない。「満州国」に生まれ、ほどなくして母親の実家があった熊本県に移り住んだ。当時、高嶺の花だった「自動車の仕事にかかわりたくてね」。20歳の頃に自動車整備士を志し、専門学校で知識を身に付けた。
その後は横浜、相模原などの自動車整備工場に勤め、30歳で池辺町に「サンケイ」を設立した。事務や受付、保険手続を取り仕切る妻と二人三脚で歩み42年。赤字に苦しむこともあったが、業者を通さない直請けの仕事にこだわり続けてきた。ひた向きな姿勢を貫いた結果、仲間も増えた。日産ディーラーに努めていた娘夫婦も加わり総勢8人で切り盛りする。板金・塗装はもちろん、修理、車検、新車・中古車販売、買い取りまで行う「車の何でも屋」として地元に根付いている。
支え、支えられて42年
池辺地区社協の事務局長や保護司、幼稚園の理事などを兼任し、地域の暮らしを見守る。また、東日本大震災発生直後には被災地に花を送る会を発足。見切り発車な企画だったものの、100鉢以上の花が寄せられ、被災者を元気づけた。沢山の賛同者に「誰かを支えているつもりで、実は自分が支えられている。そのことを実感した」。かつて馴染みのない土地だったここに、今では多くの仲間がいる。顧客、地域、家族に恵まれ、世代交代に向けて動き出している。
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