MM21街区NEWS 新しい街で港の歴史伝える MM玄関口の博物館
50年以上にわたり練習帆船として活躍した「日本丸」。その目の前に1989年の横浜博覧会にあわせて整備されたのが現在の「横浜みなと博物館(青木治館長)」だ。みなとみらい21地区(MM)の開発の先導役を担った同博物館は、今年で30周年を迎える。
当初、「横浜マリタイムミュージアム」としてオープン。マリンタワー3階にあった横浜海洋科学博物館の閉館により、保管されていた資料を引き継いで「横浜港と日本の近代化」をテーマとした海事(マリタイム)博物館としてスタートした。
しかし、開設当時は最新だった設備も老朽化がみられるようになり、また横浜港を取り巻く環境の変化などを踏まえた最新情報を反映するため、2009年、開港150周年にリニューアル。展示テーマには、歴史だけでなく「暮らしのなかの横浜港」も盛り込まれた。そして、より親しみやすいようにと市民の投票で「横浜みなと博物館」に改称された。
地下に降りる構造となっており、入口となる1階には横浜港域全体を写した航空写真が床一面に広がる。常設展示は昔の大さん橋を支えた鉄製の螺旋杭や昭和40年代の荷役模型、港内を詳細に再現し船の操縦を体験できるシミュレーターなど、市民の暮らしと横浜港の関係を学ぶことができる。
30周年の記念展示も
開館30周年を記念し、同博物館の歩みやこれまでの特設展などを紹介する記念展示が10月31日まで行われている。
学芸員の三木綾さんは「港があっての横浜。MMという新しい街の入口に横浜港の歴史を伝える博物館があることは意義深い」と話す。
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