鶴見川の鴨居河川敷で、バーベキュー利用者らのごみ放置問題が深刻化している。河川環境保全ボランティア「みどり・川と風の会」の南長治郎代表は「お帰りの際は元のきれいな状態にして頂きたい」と話している。
緑区内を流れる鶴見川では河川敷でのゴルフやドローンを飛ばすなどの行為は禁止されている。一方で釣り(禁止区域や遊漁料有)やボート・カヌー(自由使用の範囲内)やバーベキュー(直火は禁止)は禁止されていない。
鶴見川鴨居河川敷を拠点に川辺のクリーンアップや、堤防の草刈り・花壇整備などの環境保全活動を行っている「みどり・川と風の会」の南長治郎代表によると、ここ数年バーベキュー利用者が増え、ごみの放置や騒音被害などで困っているという。
同会では、主に土日祝日に清掃活動を実施。また利用者に対して、バーベキューで発生したごみや持ち込んだ道具、炭を持ち帰ることを促すチラシを配布している。しかしごみは減らず、夏場は花火の燃えカスなども散乱。約1月半の期間で回収されたごみは、数えきれないほどの量になっていた。多くが空き缶や空き瓶のほか、食材を乗せるトレイなどで、中には食べ残しの食材も含まれていた。また、バレーボールやサッカーをする人たちの大声による近隣住民らからの苦情も多く報告されている。
同会と共に「鶴見川鴨居高水敷愛護会」のメンバーとして定期的に河川敷の草刈り作業を行っている鴨居連合自治会の木村赳会長も「今年は特にごみや周囲への騒音が目立っているようだ。環境整備をしている人たちがいるから河川敷がきれいに保たれていることを知ってほしい」と話す。
治水事務所に要望
南代表は、神奈川県横浜川崎治水事務所に対して「橋脚に張られている河川敷利用注意ポスターを夜間照明する」「ポスターを多言語表示にする」「注意看板の新設」「夜間バーベキューの禁止」「河川敷利用者の付近で激しい動きや大声を出す遊び(バレー・サッカーなど)の禁止」などを求める要望書を提出している。それに対して同事務所の担当者は、「ご要望の中には難しい内容もあるが、検討する」と話している。南代表は「きれいな鶴見川は”緑区の看板”。この景観を守っていくのが我々の使命」と語った。
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