都筑区 人物風土記
公開日：2023.08.24
横浜野菜を使ったレトルトカレーを開発し、地産地消活動を展開する
中尾 真紀子さん
南山田在住 55歳
｢つづきカレー｣で地産地消を
○...スパイスカレーとの出会いは約20年前。友人にもらったスパイスキットで作った味に衝撃を受けた。時を経て、商品開発の打診を受け、「それならきちんと勉強しないと」とカレー大学、大学院、インドデリーの料理学校へ。半日分に必要な野菜とスパイスをかけ合わせ、子どもでも食べやすいレトルトカレーを開発した。16年に横浜市地産地消ビジネスに採択、19年になでしこブランドに認定。現在は"カレー伝導師"として、スパイス講座の開催やイベントに参加する日々を過ごす。
○...会社員時代はプログラミングの腕を活かし社内の研修講師として活躍。「すごく楽しくて、天職だと思っていた」。夫の転勤を機に退職し、新たに夢中になったのは「食」だった。「もともと料理は全然しなかったけど、食べるのは大好きで」。自分が学べば家族のためにもなる――通信教育などでフードインストラクターや食生活アドバイザーなど数々の資格を取得していった。
○...30代後半から、中華料理店の厨房やクッキングスクールの講師、保育園の給食調理、はては絵本の営業まで、身に着けたいスキルを手に入れるため、平行して複数の仕事に取り組んだ。「お金より時間が大事。自分のためになる仕事を選んで働いていた」。そんな中、食料輸送にかかる環境負荷を数値化したフードマイレージに感銘を受ける。以来、地産地消活動に力を注ぐ。
○...今、力を入れているのは『つづきカレー』を広めること。「区内の野菜と２種類以上のスパイスを使っていること」をつづきカレーの定義とし、連携する飲食店を募る。「いずれはつづきカレーを巡るスタンプラリーやイベントができれば」。カレーを通じて地域の活性化を目指す。
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