都筑区 人物風土記
公開日:2025.06.26
神奈川県県民功労者表彰を受賞した
高橋 なぎささん
南山田在住 62歳
子どもが帰りたい場所に
○…「助産師は赤ちゃんをとり上げるだけでなく、さまざまな世代の『生』と『性』の相談にも応じる」。言葉の通り、自身が開業した助産所「ママスハウス」では、約9600組の母子の相談に応えてきた。さらに県助産師会では副会長などを歴任し、現在も理事を務めている。表彰式に参列し、「ナイスガイの黒岩知事と対面できてうれしかった」と照れ笑いを浮かべた。
○…神戸出まれ。内気な一人っ子で、人形遊びをするのが好きだった。高校生の頃、助産学校の教諭が職業講話に訪れ、「助産師は一生できる仕事」と話す姿に感銘を受けた。卒業後は助産学科のある大学に進学。泊まり込みで実習の日々を送った。「実習でお産の介助をした時の感動は忘れられない」と昨日のことのように語る。
○…結婚を機に転居し、都筑区誕生の少し前には子宝にも恵まれた。「当時は子育ての悩みを相談できる場所が十分ではなかったので、自分が役割を担えたら」と都筑区で初めてとなる助産所を開業。来年で30周年を迎える。「これまで続けてこられたのは、ほかでもない地域のおかげ。30周年を機に地域に恩返しできる取り組みも行いたい」と愛着を語る。今後は地域の子育て支援の一助を担い、「地域で育った子どもたちが将来、『帰ってきたい』と思えるような場所に」と活動を続けるつもりだ。
○…幼少期とは対照的に、休日は夫と登山やキャンプに出かける。成人を迎えた2人の息子には、「楽しく、幸せに、自分の好きなように生きてほしい」と思いやる。助産所へ相談に訪れる子どもたちを「孫のように思っている。親子3世代で通ってくれる方もいて、家族が増えていく感覚」。「都筑の母」は優しく微笑んだ。
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