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都筑区 人物風土記

公開日:2025.11.27

すみれが丘小学校の児童の登下校を見守る学校・地域コーディネーター
上月 美希子さん
すみれが丘在住 55歳

安全守る、すみれの慈母

 ○…登下校時の交通安全のため旗振りを始めて13年。きっかけは2012年、京都府亀岡市で起きた登校中の児童を巻き込んだ事故。当時、校外委員長を務めており、校長から声がかかった。「3歳の娘がいたこともあって、最初は気が進まなかった。でも、始めてみると人生観が変わるほど楽しかった」と話す。

 ○…旗振りの際に連れていた娘は、毎朝の児童との交流を経て、社交的に育った。姉2人も自主的に家事を手伝う「頼もしい助っ人」に。「旗振りは毎日継続することが重要。家族には色々助けてもらっている」と感謝する。日々の体調管理や予定も全て「学校中心」に調整。「皆のお母さんのような気持ち。今では子どもたちの体調の変化や悩みを抱えているかなど、些細なことにも気付くようになった」と得意げに微笑む。

 ○…神戸市で生まれた。自然豊かな環境で育ち、幼少期はきじなどの野生動物を追いかけたり、秘密基地づくりを楽しんでいた。中学から大学まで続けたソフトテニスは、神戸市の大会で3位に入賞するなど、熱心に取り組んだ。大学では将来を見据え「子育てや家庭について学びたい」と家庭教育を専攻。「子どもと一緒に過ごす時間や向き合うことの重要性を感じた」。

 ○…すみれが丘に住んで18年が経つ。「第2の故郷」の力になろうと、旗振りのほか、学校・地域コーディネーターとして、授業のサポートも行っている。「自分で言うのは変だけれど、地域の『顔』として、すみれ小周辺では有名人だと思う」と照れ笑い。今後の目標は「継続」。「継続することが、私にとってのチャレンジ。皆に『今日も1日楽しかった』と思ってもらえるよう、今を大切にしたい」と笑顔で語った。

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