都筑区 社会
公開日:2025.12.02
都筑区
旅の原則は「歩き」
鹿野 眞喜雄さん
都筑区荏田東在住で自称「自游人」の鹿野眞喜雄さん(76)は国内外を旅し、その地を「脚」で巡っている。鹿野さんは旅を「生きる原動力」と語る。
幼少期から「大の地図好き」だった鹿野さん。地図を眺めては「実際にはどんな場所なのだろう」とその地へ赴くことも。そして「本格的に旅に目覚めた」と語る大学時代。バイト代で周遊券を購入し、全国を巡った。「周遊券のほかに、ヒッチハイクや自転車を使ったことも。ほぼ全ての都道府県を制覇できた」と懐かしむ。卒業後は、「仕事は趣味と一致しない方が」とメーカーに就いた。「出張は特に金曜日がラッキー、土日に旅ができたから」とにんまり。
60歳で定年退職後、民俗学者の宮本常一、探検家の松浦武四郎といった偉人に影響を受けた。またフォトジャーナリストの石川文洋さんのトークショーで、「あんたも歩け、必ず何か見つかる」と直接助言をもらい、「旅の原則は歩くこと」だと感化された。そして64歳で、北海道の海岸線1周、距離にして約2800Kmの徒歩旅行を実行。「3年計画だったが4年かかったよ」と朗らかに語る。その後も三陸沿岸、沖縄本島沿岸、四国遍路巡りなど、歩くことを原則として旅を続けている。「ただ巡るのではなく、その地の人や文化との出会いを大切にしている。新たな発見や感動が生まれ、旅に深みが出て自分の財産となる」と醍醐味を明かす。
旅先での印象的な出来事や出会いなどはエッセイにして書き留める。自費出版した著書『ニッポン、ぶらり』は、旅の思い出をたっぷり詰め込んだ宝物になっている。今後の目標は「フランスからピレネー山脈を越えて、スペインまで続く『巡礼の道』を歩くこと」。「自游人」の歩みは止まらない。
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