都筑区 社会
公開日:2025.12.02
リチウムイオン電池
分別収集で火災予防
12月から「電池類」と一緒に
横浜市では12月から、「燃やすごみ」に混じって捨てられていたリチウムイオン電池の分別収集を開始した。ごみ収集車やごみ処理施設の火災を防止するのが狙いだ。
スマートフォンやモバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオン電池は、衝撃や熱が加わると発火する危険がある。この電池が「燃やすごみ」に混ざって収集されたことが原因で、市内でも収集車の発火事故が起きており、2022年度から24年度までに28件、今年度も5件発生している(11月19日時点)。
この事故を防ぐため12月からリチウムイオン電池を「燃やすごみ」と分け、乾電池などと一緒に「電池類」として分別回収することになった。
モバイルバッテリーは分解せずそのまま、スマートフォンなどその他の機器は本体から取り外した状態で、週2回の「燃やすごみ」の日に他の電池と一緒に「電池類」として出す。
膨張したり破損したりしているものやポータブル電源は、各区の資源循環局収集事務所に持ち込む。
電気火災も増加
住宅などで発生しているリチウムイオン電池関連の電気火災も、市内で増加傾向にある。市消防局によると、25年度は11月19日までに57件(速報値)発生しており、21年度以降の年間件数を既に超えている。
消防局では対策として関連製品を高温の車内に放置しない、本体に強い衝撃を与えないなどを挙げる。膨張や熱を持っている場合の使用中止も呼びかける。
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