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都筑区 教育

公開日:2025.12.11

荏田南小
ICTで主語は「子ども」
DX事業を研究発表

  • 端末を使って授業の内容を確認する児童ら

  • グループになり自分の意見を発言しあう様子

 市立荏田南小学校(阿部千鶴校長)で11月20日、リーディングDXスクール事業の公開授業と研究会が行われた。

 リーディングDXスクール事業とは、子どもたちに1人1台配備されたGIGA端末のソフトやクラウド環境を活用し、情報活用能力の育成などを進める学校の取組を、好事例として全国に展開するための事業。同校は阿部校長が着任した6年前から積極的にICT(情報通信技術)を活用しており、今年度、都筑区内では唯一同事業の指定校に選ばれた。

自分を理解・他人を尊重

 この日は全クラスの授業を公開。全国から約200人が見学に訪れた。同校では「自分をよりよく理解し、互いを尊重しながら共に高め合う子の育成」をテーマに、今年度進めてきた子ども主体の学習や、それを実現するために教師が意識してきた声掛けや授業の工夫などが紹介された。

 2年生の体育で跳び箱を使った運動の授業では、端末を使って事前にコースやポイントを確認。ペアを組み、課題の成否などを端末で確認し合う姿が見られた。

 5年生の国語では、子どもたちは自身の学習進度の位置を確認し、それぞれの課題に取り組み、教師は教室を回りながら子どもたち一人ひとりに「なぜそれを選んだのか」「なぜそう考えたのか」を問い、自分の言葉で考えを語る姿を評価したりアドバイスしたりしていた。

 授業を見学した参加者からは「課題解決のために何をすればよいか、を考えて取り組み、必要に応じて個と集団を行き来しているのが印象的だった」「思考を深め、言葉の力を付けていく姿が見られた」などの感想が寄せられた。

 阿部校長は「研究テーマの実現を目指し、子どもが主語の学びとなるよう、教員たちも1年間学んできた。先の予測が難しい時代を生き抜いていく子どもたちのため『教えてもらう』ばかりでなく『自分の力で考える』ことができるよう、導いていきたい」と語った。

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