4月24日で開園13周年を迎えたよこはま動物園ズーラシア=上白根町=に、(公財)日本野鳥の会・柳生博会長が来園。「ヒナを拾わないでキャンペーン」の一環で同会が制作した絵本「ぼくとりなんだ」と紙芝居「わたしのことり」を、同園に寄贈した。
24日の寄贈式には、同園の指定管理者、(公財)横浜市緑の協会・吉田哲夫理事長ら関係者が出席。園内「みんなのはらっぱ」大テントには、伊勢原市立成瀬小学校の児童約110人のほか、多くの入園者が集まった。柳生氏は「地面に取り残された野鳥のヒナを、『かわいそうだから』と拾わないで」と語りかけた。
紙芝居のお披露目と同時に、同園職員による上演会も開催。主人公「ももちゃん」が、見つけたヒナを自分で育てたい気持ちを抑えて、親鳥の元に返す―という物語が披露され、観衆の注目を集めていた。
神奈川県からの委託で、野生の傷病鳥獣の保護事業に取り組むズーラシア。村田浩一園長は「考えさせられる素敵な作品。これからも動物園、鳥たちを愛してほしい」と思いを語った。
上手に飛べない野鳥のヒナが誤って保護されないよう、日本野鳥の会では啓発活動を18年続けている。子ども世代にも誤認保護防止を訴えようと、ズーラシアへの取材を経て制作されたのが、今回寄贈された2作品だ。作品は今後、同園の子ども向けイベントなどで活用される。
5月10日〜16日の「バードウィーク」に合わせ、ズーラシアでは13日(日)、絵本作家の和歌山静子さんを迎え、お話会と紙芝居上演会、サイン会を開催。今回寄贈された絵本と紙芝居の制作秘話などを披露する。
ころこロッジで午前11時開始。定員は親子ペア30組、参加無料(入園料のみ)。事前申込み制で、空きがあれば当日参加も可。詳細は同園【電話】045・959・1000まで。
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