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旭区版 掲載号:2012年9月6日号 エリアトップへ

今年で14周年を迎える地域作業所「カプカプ」の所長 鈴木励滋(れいじ)さん 青葉区在住 39歳

掲載号:2012年9月6日号

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あなたがいるから、傍(はた)が楽(らく)に

 ○…西ひかりが丘商店街内にある地域作業所「カプカプ」。木の温もりが感じられるその喫茶店は、地域住民らの憩いの場だ。「障害者が働いているからっていう福祉の思いで来てもらうのではなく、店に魅力を感じて来てもらいたいんです。その方がつながりの可能性が広がりますから」。ひかりが丘団地の住民らに愛されながら続けてきた作業所も、今年で14周年だ。

 ○…市内に3カ所の作業所を構えるNPO法人カプカプ。ひかりが丘では喫茶店のほかに菓子工房とひかりが丘地域ケアプラザ内にも働く場を設ける。「地域の方はメンバーの顔と名前を覚えてあいさつをしてくれる。作業所をかわいがってもらえてありがたいです」。作業所にはさまざまな障害を持ったメンバーが働いている。「働く=傍(はた)を楽(らく)にすること。『その人』がいるから、店にいい雰囲気が流れているんです」。一人ひとりが店の雰囲気をつくるために必要な要素だ。

 ○…開所当時から所長を務めているが、大学では政治社会学を専攻。福祉についての知識は全くなかった。そんな中、大学の恩師を通じ、立ち上げに加わることに。わからないことだらけだったが、その無知が逆に良かったと振り返る。「障害はその人が何かができないということではなく、そのせいで社会的不利益を被ることだと思うんです。その人に障害があるのではなく、人と人との間にある」。ゆったりとした口調に自然と引き込まれる。

 ○…所長を務める傍ら、Webマガジンで演劇の評論を書いている。土日は1日2本観劇し、夜中に原稿を進めるそう。「所帯持ちの生活じゃないですよね」と苦笑い。忙しい日々を送るが、カプカプは自分にとっても地域とつながりのできる居心地の良い場所だ。この14年間で、ひかりが丘地区の「支え合い」を強く感じてきた。「困った人がいたら地域で支える」。それが当たり前になる世の中を、そっと願っている。
 

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