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公開日:2025.12.18

日米中高生、凧作り交流
「基地の外」は初

  • 保存会会員から指導を受ける参加者

 相模原市と座間市、米陸軍キャンプ座間(南区・座間市)の中高生が12月7日、相模の大凧センターでミニ凧を作る文化交流を行った。外務省と米国防省の共催。今年で4回目を迎えるこの事業は今回初めて米国防省の希望により基地の外で行われた。

 外務省と米国防省教育部(DoDEA)が、2020年から日本各地の在日米軍基地で実施している日米交流行事「SEED Project」の一環。米陸軍キャンプ座間内にあるアメリカンスクールの生徒と相模原市と座間市の中高生、合わせて約40人が参加し、6日と7日の2日間にかけて交流事業を行った。

 米国側からの希望で、今年は基地外での事業を実施。基地に近く、相模原市の文化を学べる相模の大凧センター(新戸)での実施が実現した。相模の大凧文化保存会が協力し、日米双方の生徒がペアとなりミニチュア版凧作りに挑戦。事前に絵を描いた和紙に、ペアで協力しながら骨組みや方結び、糸目付を行った。

 凧作りを終えると、相模川河川敷に移動し、生徒たちは凧あげを体験した。

文化の違いに刺激

 座間市立栗原中学校3年生の後藤暖乃さんは「あまり外国の人と関わる機会がないないため、自分の知らないことを知りたいと思った」と動機を語った。作業ではスマホの翻訳機やジェスチャーを駆使。「知っている文法や単語で頑張って話をつないだ。新しい価値観に触れ、視野が広がった」と語った。

 米国ユタ州のカーソン・ハンソンさん(17)は「非常に楽しい経験ができた」と話す。米国の菱形で平らなカイトと比ベ、正方形で骨を少し湾曲させる和凧の形が「ユニーク」だと語り、「凧作りを通じ、文化の違いを感じた」と表現した。

 相模の大凧文化保存会の八木亨会長は「言葉のハンデはあったが互いに協力しあい微笑ましかった。また大凧の文化が外国の方にも伝わることも喜ばしい」と語った。

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