二俣川駅南口再開発事業の本格化に向け、再開発準備組合では早くて年内に本組合設立の認可を県から取得する見込みだ。高層マンションや商業施設などの建設や交通広場の整備が行われる予定で、組合事務局によると、計画通りに進めば2014年4月に着工、18年3月には完成する予定だという。
二俣川駅南口地区の約1・9haで計画されている、総事業費約350億円を見込んで予定されている再開発事業。約1万7400平方メートルの敷地には、地上約100m・29階建ての約380戸の高層マンションと、商業施設や業務施設、地域ケアプラザなどが入る地上約70m・15階建ての複合ビルなどの建設が予定されている。
交通広場の整備も計画されており、完成後はバスターミナルが広がるほか、現在、狭いところで約1mしかない歩道を6mに確保する予定。また、同地区は約10mの高低差があることも問題視されていた。それを受け、南口から駅への区間のバリアフリー化も予定されている。
同事業は昨年10月に都市計画化され、関係者による調整を進めてきた。同組合は今年10月に認可取得を市に申請し、現在は県からの認可待ちの状態。本組合設立後は権利変換計画(※)を進め、2014年着工、18年の完成を目指す。駅前の商業施設「グリーングリーン」も権利変換計画の認可を受けた後に着工し、工期中、各店舗は休業するか仮設店舗での営業を行う。
二俣川駅南口の美容院「ピュアモード」店長で、二俣川駅南口商店会会長の内田茂さんは「再開発により街に活気が出て明るくなるのには期待しているが、工事中の人の流れが心配。しっかりと整備等をしてほしい」と話している。
二俣川駅は相鉄本線といずみ野線が分岐しており、1日の乗降者数は約8万人で相模鉄道の駅で4番目に多い(昨年時点)。また、交通広場の狭さやバリアフリーの課題もあり、05年に地権者らによる準備組合が発足した。
※【権利変換計画】…第一種市街地再開発事業で対象地区に以前から存在した宅地の所有権や借地権などの権利が事業者の作成する計画により、再開発の建物やその敷地に関する権利へ変換されることを定める計画
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