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公開日:2025.12.11

グリーンエクスポ
4機関が災害対応訓練
バス事故に備え連携確認

  • スプレッダーの操作を試みる特別救助隊員

  • 負傷者の状態を判断するYMATの隊員

 旧上瀬谷通信施設で開かれる「GREEN×EXPO 2027」に向けて、シャトルバスの事故を想定した対応訓練が11月18日に旭区下川井町で行われた。消防、医療機関、バス会社、行政から総勢100人ほどが参加し、救助や救護などの連携を確認した。

 旭と瀬谷の消防署、旭消防団、相鉄バス(株)旭営業所、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、旭区役所による合同訓練。グリーンエクスポの会場に向かう人たちが乗るシャトルバスと、2人が乗車する自動車が衝突事故を起こしたという想定のもと、同営業所を会場に行われた。

 事故現場に駆け付けた隊員らは、バスと衝突した乗用車の乗員を救助するため、車をレッカーで後方にけん引。さらに、変形したドアなどを押し広げる油圧式救助器具スプレッダーを用いて、車内に閉じ込められた2人を助け出した。

 シャトルバスでも多数の負傷者が発生したという想定で、重症度や緊急度によって搬送・治療の優先順位を決めるトリアージが隊員によって行われた。また、同病院のYMAT(横浜救急医療チーム)のメンバーがより詳細に選別する二次トリアージもあり、負傷者の搬送先が次々と決められていった。

 訓練の様子を見守った同病院副院長で救命救急センター長の桝井良裕さんは、「『防げる死』を防ぐという熱い思いを強く感じる、活気あふれる訓練でした」と講評。また、夏場の熱中症やテロの発生といった懸念事項についても触れ、「皆さまと一緒に備えていきたい」と語った。旭消防署の種子田(たねだ)太郎署長は、「現場の各部隊と指揮する側が上手く連携できていたか検証したい」と話し、「グリーンエクスポの成功を願い、何があっても対応できるよう準備していきます」と意気込んでいた。

 グリーンエクスポは27年3月19日から9月26日まで開催。半年間で1000万人以上の有料来場者が見込まれている。今年5月に策定された来場者輸送実施計画(初版)によると、シャトルバスは瀬谷駅と三ツ境駅、東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅、横浜線の十日市場駅の4駅から運行される。

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