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旭区・瀬谷区 トップニュース教育

公開日:2025.12.18

中沢小(旭区)
学校のバナナを給食に
5年前に植樹、初の試み

  • 給食で提供された「焼きバナナ」。左側が中沢小の木から収穫されたもの/給食を楽しむ子どもたち

  • 大きく育ったバナナの木。川又校長が成長を見守った

  • 集会では学校にまつわるクイズも出題された

 今年度で創立55周年を迎えた旭区の横浜市立中沢小学校(川又美貴子校長)で12月4日、校庭の一角に植えられているバナナを用いた特別メニューが給食で提供された。子どもたちは普段から親しんでいる"中沢バナナ"の味を楽しんだ。

55周年の節目に

 バナナの木は創立50周年の際に、個別支援級をサポートしていた地域住民から譲り受けたもの。川又校長によると「アイスクリームバナナ」という品種で、温暖ではない土地でも比較的育ちやすいという。当時は小さな苗だったが、現在は校舎2階まで届くほど大きく成長している。

 初めて実を付けたのは約3年前。特に23年度は4月頃に開花すると順調に成長を続け、1房に70〜80本、合計で200本近くの実が成ったという。ただ、この時は完熟した時期が冬休みだったため、給食に活用することは出来なかった。

 今年度は7月に開花。23年度と比べて遅かったものの、夏場が例年以上に暑かった影響からか成育が早く、11月上旬には給食で提供できる目処が立った。果物の成熟を促すエチレンガスを出すリンゴと一緒に袋に入れる「追熟」も短期間で完了。1本ずつ冷蔵庫に移して、大事に保存していたという。

 収穫できたのが50本ほどだったため、通常の品種と合わせて「焼きバナナ」として提供された。給食を味わった佐藤亮太さん(6年)は「甘くて、少しすっぱくて美味しかったです」と笑顔。伊豆の熱川バナナワニ園のスタッフから生育などについて学んだという川又校長は「55周年という節目のタイミングで、給食として提供できてうれしい」と喜んだ。

児童が歴史紹介

 この日は、「中沢小学校ありがとう!〜55周年をお祝いして中沢小をもっと好きになろう!の会〜」も開催。学校の歴史を調べた6年生が、児童数が最多で1300人近かったこと、運動会で騎馬戦や組体操が行われていたこと、30周年に中沢音頭が作られたエピソードなどを発表した。また、同校のマスコットである2体の「中沢パンダ」も登場。握手しているイラストには「皆が仲良くなれるように」という願いが込められていることを紹介した。

 全校集会の歴史を調べたという内田優心さん(6年)は「うまく発表できました。これからもみんなで学校をきれいにしたり、大切にしていきたい」と話した。

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