野球のU18アジア選手権でフィリピン代表監督を務めた 高橋 将人さん 中希望が丘在住 21歳
母の故郷へ 野球で恩返し
○…9月上旬にタイで行われた、18歳以下の選手による野球のアジア選手権。同大会で母の故郷でもあるフィリピン代表の監督としてチームを指揮した。語学留学中のフィリピンで、縁が縁を呼んでの監督就任だった。「まさかこんな風になるとは思わなかったけど、自分にしかできないことをやりたい。貫きたい」と語る。
○…「祖母と監督が飲み仲間だったのと、ベイスターズの選手に憧れて」。小学2年生で「都岡今宿ライオンズ」に入団、野球に打ち込む日々が始まった。都岡中では投手、桜丘高校時代はエースで4番を任された。神奈川大学進学後は硬式野球部に入部するも、奨学金とアルバイトで学費を工面しており、「練習時間が長くて。アルバイトもしなきゃいけないから」と退部。それでも野球への思いは捨てきれず、軟式野球部へ。昨年夏、チームは全日本で優勝、1番センターを務めた自身もベストナインに選出された。
○…代表監督としての背番号は48番。その理由は「AKB48が好きだから」。中でも好きなのは武藤十夢さん。「初めて見た時、めっちゃかわいいと思った」と、大学生らしい一面をのぞかせる。「向こうはステージで頑張っているのに、自分はこんなんでいいのかと背中を押される」。劇場公演や握手会にも通い、顔と名前も覚えてもらっているのだとか。「(野球で有名になって)普通に会いたい。僕はすべてのオタクの夢を叶えます」と笑顔を見せる。
○…「(出場権を持つ)2017年のWBCにフィリピン代表で出て、母に恩返しをしたい」。来夏、大学卒業後は米国メジャーリーグの名門ヤンキースのトライアウトを受けるという。「日本よりも海外で野球をやりたい。いろいろな国の野球を見てフィリピンに持っていきたい」と熱く語る。「続けていれば必ずいいことがある。自分の可能性を信じてあげたい」。自分の思いにまっすぐに、唯一無二の道を進む。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>