「戦後70年、徐々に会員数が少なくなってきたよ」と旭区遺族会の八ツ橋幸雄会長(65)は話す。
同会は戦没者遺族の相互扶助などを目的に設立された団体。年2回の靖国神社への参拝や市・県が行う戦没者追悼式への参加などを続けている。発足当初400人だった会員は現在、158人。会員の中心は出征兵の妻たちから、子の世代に移り、その世代も70歳から75歳と高齢化が進む。
八ツ橋会長は戦後生まれだが、戦時中、叔父の弘さんが中国・上海で亡くなっている。18歳の青年だった。叔父の話や戦争の話は、祖父母からよく聞かされたという。「あの戦争が何だったのか、何のために戦ったのかを次の世代に伝えていかないといけない」
現在の会の課題を「会員数を増やすこと」と八ツ橋会長。「学校や家庭で戦争について話す機会が少ないから、若い人たちの戦争に対する意識が希薄になっている」と危惧する。同会は3、4年前から、遺族以外の人にも門戸を開いている。「戦争の歴史を後世へ伝えていくためにも、遺族会を継続していかなければならない」と八ツ橋会長は話す。
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