希望が丘商店会の会長として街を盛り上げる 青木 桂一さん 万騎が原在住 55歳
地域の協力が商店会の源(みなもと)
○…「自分には荷が重いと思い、最初は迷っていたんです」。前会長から、新会長就任を打診された時を振り返り話す。しかし、母校でもある希望ヶ丘小学校のPTA会長からの「来年の創立60周年を一緒に盛り上げたい」という言葉に背中を押され、会長就任を決意。今年4月から新会長として商店会をけん引している。イベントや防犯パトロールなど、「前会長時代から大事にしてきたことを大切に育てていきたい」
○…生まれも育ちも希望が丘。子どものころは「よく、線路沿いの小川でザリガニ釣りをして遊んでいたね」。以前は希望が丘にも銭湯があり「3時の営業開始前には、お年寄りが並んでいた」と懐かしむ。スーパーが無かった当時、「魚は魚屋、野菜は八百屋。4時ごろになると個店で夕飯の買い物する主婦で商店街はにぎわっていた」という。
○…希望が丘で創業60年の呉服店『きもの和五十鈴』の二代目。大学卒業後、ホテルマンとして働いていたが、結婚を機に30歳の時に家業を継いだ。「両親は自由にやらせてくれていたんだけど、自発的に継ぎたいと思ってね」。着物離れが進む現在、「着物は斜陽産業」と話す一方、「日本人として着方ぐらいわからないと」と10年以上前から「着付け教室」を主宰するほか、隼人高校で「浴衣着付け教室」を行うことも。「伝統を守りつつ、自ら変化を生み出し、満足を追求する」ことを理念に掲げ、着物業界を盛り上げていく。
○…商店会では、希望が丘フェスティバルをはじめ、絵画コンクールなど様々なイベントに取り組んでいる。毎月1回、会議を行うことで「いろいろな意見交換ができるんです」。また、近隣の幼稚園、小中学校、高校などとの協力関係が「商店会活動の原動力になっている」と感謝の気持ちを忘れない。「子どもたちがこの街で育ってよかった、高齢者にとって住みやすい街」を思い描き、”希望”溢れる丘の街を盛り上げていく。
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