2月23日と24日にサンハートでサックスのリサイタルを開く 千野 哲太さん 笹野台在住 23歳
演奏届けて人をつなぐ
○…東京藝術大学に在学しながら、地元の笹野台会館で月1回サックスを演奏。卒業を控え2月23日と24日に旭区民文化センター・サンハートでリサイタルを企画した。「これまでの感謝と将来への意志を表す公演。世界一自由に音楽をやる姿を見てほしい」と意気込みを語る。
○…笹野台小学校、希望が丘中学校出身。野球が好きな少年だったが、自宅にピアノがあったことで音楽にも親しんで育った。中学で吹奏楽部に入るとサックスを担当。「トランペットをやりたかったけど、サックスの先輩がかわいくて」。きっかけは他愛もなかったが、漠然と「音楽で食べていきたい」という思いは当時から抱いていた。他の部員との考えの違いから途中で退部するが、個人でサックスを習って練習に励み、弥栄高校芸術科へ進学。音楽が専門の環境で「ここでトップになれなきゃ先はない」と、朝から晩まで練習に没頭し、コンクールでの第1位獲得や藝大進学へつながった。
○…昨年50周年を迎えた希望が丘中の記念式典・祝賀会には演奏で華を添えた。「たくさん迷惑をかけたけど、節目で演奏できてよかった」。亡き祖父が地区社会福祉協議会に携わった縁で、一昨年から笹野台会館での演奏も開始。自身を小さい頃から知る祖父の知り合いも多く、「『千野さんの孫』から、最近は個人として見てくれるようになってきた」と笑みを見せ、自分の力を地域にも還元する。
○…音楽の魅力は「人と人とをつなげること」。昨年には全国47都道府県を巡って自主公演などを行い、自分の演奏を各地へ届けた。「自分が好きな音楽、納得する音楽をやる。その姿をたくさんの人に見てほしい」。音楽家として新たな一歩を踏み出す。
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