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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.06.29

新しく横浜市旭区医師会の会長に就任した
岡田 孝弘さん
二俣川在住 60歳

旭区の健康守るアンパンマン

 ○…副会長として10年以上歴代の会長を支えてきた。改選の度、次期会長を打診されたが「在宅医療が忙しくて…」と断っていた。今回は「いよいよ断れないかな」と受諾した。新会長として目指すのは在宅医を増やし、町全体を「総合病院」にすること。そのために医療・介護など職種を超えた連携の推進を目指す。「患者を皆で診ることができれば、安心して暮らせる。『旭区なら安心』という町になれたら」と目を輝かせた。

 ○…動物好きが高じ、獣医を目指し、獣医学部のある大学の付属高校に進学。しかし3年の時、犬を殺し、解剖する実験を見て、疑問が湧いた。「獣医は動物のためにいる?人間のためにいる?」。憧れていた職業と現実のギャップに、獣医を断念。一念発起し、医師を目指すと宣言した。付属大学に医学部はなく、担任から「諦めろ」と諭されたが、「逆に火が付いた」。変心に「口には出さなかったが、願っていたと思う」と快哉を叫ぶ父の姿を懐かしそうに思い出していた。

 ○…聖マリアンナ医科大学に入学し、そのまま医局に入局。消化器外科医として救命センターでも働いた。10年が過ぎた頃、父が倒れたのを機に病院を継いだ。「医者になったら身体全部を診られるように」との思いで在宅医療部を併設。「診療科目は『人間』という一科目」の言葉通り区内を東奔西走する。

 ○…いつ往診や看取りの依頼があるかわからないためアルコールはほとんど口にしない。「ノンアルビールが何種類もありますよ」と苦笑い。夜中に出かけていく姿を目の当たりにしてきた2人の娘も医師を目指し、進学。「勉強も仕事も大変だけど、嫌々やるより楽しみながらやった方が良いよ」と先輩としてアドバイスを送っている。

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