【第3回定例会 一般質問に登壇【2】】 市政報告 68 誰一人取り残さない社会を 横浜市会議員 久保かずひろ
●視覚障害者に音声案内付きハザードマップを
気候変動等により、全国で多大な被害が発生しています。視覚障害者は風水害に対し、紙のハザードマップからは情報を得られません。私は、「音声案内技術を駆使し誰一人取り残さない、視覚障害者にも伝わる防災情報を提供すべき」と、山中市長に訴えました。
市長は、「近年はGPSを活用してマップ情報とリンクさせ、現在いる場所のリスク情報を音声案内するアプリが実用化されており、視覚障害者に伝わる防災情報の提供について検討していく」と応じました。
●学習障害のある児童・生徒への支援を
小中学校の児童・生徒の中には、文字の読み書きに限定した困難がある「ディスレクシア」という学習障害のある子どもがいます。紙の教科書では授業の理解が難しくても、デジタル教科書やタブレット等を使い、文字の拡大・音声読み上げ・文字入力機能等を活用すれば力を発揮できます。
私は、「紙の教科書で学びに困難を抱える児童・生徒が、デジタル教科書を使用できることが望ましい」と訴えました。教育長から、「文字の読み上げ、拡大機能のあるデジタル教科書は、学びに困難のある児童・生徒にとって有効な手段と考える。デジタル教科書の使用を含め、合理的配慮として、最適な学習環境が提供できる仕組みを検討していく」との答弁を引き出しました。
●「お悔やみ窓口」の全区設置を
公明党の提案により、今年1月から瀬谷区と鶴見区で、お亡くなりになった方に関する煩雑な手続をサポートする「お悔やみ窓口」が試行設置されています。「お悔やみ窓口を早急に全区で展開すべき」と訴えました。市長は「プライバシーに配慮しつつ、安心してご利用いただける窓口を、早期に全区展開できるよう進めていく」との見解を示しました。
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