旭区・瀬谷区 社会
公開日:2025.08.05
横浜市瀬谷区で多文化理解勉強会
「あいさつは友情の第一歩」
来日36年のディウフさんが呼びかけ
外国の文化や宗教について学ぶ「多文化理解勉強会」が7月17日、せやまる・ふれあい館=横浜市瀬谷区=で開かれ、20人が参加した。講師を務めたセネガル出身のディウフ・エル・ハッジ・マサンバさんは、「友情の第一歩」としてあいさつの重要性を訴えた。
勉強会は瀬谷区社会福祉協議会の主催、通訳・翻訳グループ カムオン・シェシェの協力。瀬谷区で暮らす外国籍の人が増えているなか、多文化への理解を深めようと初めて企画された。
ディウフさんは1989年に来日。語学学校のフランス語講師として勤務したほか、99年には母国の子どもの教育を支援する団体を立ち上げた。
「賑やかな国」というセネガルで生まれ育ったこともあり、来日した頃は、知らない人とは話さない人が多い日本で孤立を感じ、ストレスで倒れたこともあった。それでも生活を続けるなかで、「心の温かさは共通。ただ、表現の方法が異なる」と気づいたという。
ディウフさんが勉強会で強調したのは、あいさつの大切さ。セネガルでは知らない人同士でも声を掛け合うと言い、「何もしないと礼儀知らずと思われます」と解説。日本でも釣りに行った時に、自分から声をかけたことがきっかけで見知らぬ人と親しくなった体験談も踏まえ、「あいさつは他者の人間性を認めること。多文化共生につながる」と話した。
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