鎌倉 人物風土記
公開日:2026.03.13
3月20日まで、銀座 伊東屋で5年ぶり7度目の個展を開催している画家
大山 泰子さん
手広在住 80歳
筆も心も、弾むがままに
○…「80歳になっても、描く色は老けさせたくない」。ほほ笑む視線の先に、サインペンで潔く輪郭をとり、透明水彩で鮮やかに彩られた風景が広がる。3月20日まで銀座・伊東屋で傘寿の節目を飾る個展を開催中。作品には、稲村ヶ崎や鶴岡八幡宮といった鎌倉の情景から、旅先の空気感までが凝縮されている。「現場で描く」ことにこだわり、その場の風や光をスケッチブックに閉じ込めるスタイルは、今も昔も変わらない。
○…絵との出合いは小学生の頃。近所の男性に父が声をかけたところ、その妻は画家でそのまま弟子入り。家族のようにかわいがられ、教養を授かった。武蔵野美術大学短期大学部で商業デザインを学び、卒業後はイラストレーターとして活躍。20代で結婚し、3人の子育てに精を出しながら、「自分に一番向いているのはやはり絵だ」と再確認し、38歳で再び創作の道へ戻った。
○…趣味の旅行やコンサートに加え、最近の楽しみはメジャーデビューした孫の「推し活」。ライブ会場ではタオルを振り回して声援を送る。6人の孫や家族、友人に囲まれ、「誘われたら断らない」精神で日々を彩る。元気の秘訣は、のんびりと、何事も楽しむこと。昨年は骨折も経験したが、「80の坂は高いわね」と笑い飛ばす。
○…「家中がアトリエ」という環境で、常に新しいキャンバスに向き合う準備はできている。「描いていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。義務で描いたことは一度もありません」。季節の草花を逃さず捉え、おしゃれを楽しみ、新鮮な色を紡ぎ出す。その筆致は「はろばろ、ほのぼの」とした温かさに満ちている。自身の作品が誰かの「眼福」になることを願い、今日も筆を手にする。
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