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旭区・瀬谷区 教育

公開日:2025.11.13

産業技術短期大学校(旭区)
独創アイデアが高評価
燃費競う大会で特別賞

  • 省エネ研究部の学生らと、工夫を重ねたチームベータのマシン

 ガソリン1リットルの走行距離を競う「本田宗一郎杯 Honda エコマイレッジチャレンジ 2025 第44回全国大会」が10月に栃木県であり、神奈川県立産業技術短期大学校=旭区中尾=のβ(ベータ)チームがものづくり賞を受賞した。”カム軸後輪駆動”という独創的な試みが評価されたもので、同校初の快挙。

 全国から222チームがエントリーした同大会。1周2・4Kmのコースを周回し、走行後のガソリン消費量から燃費を算出する。同校の省エネ研究部では20年以上参加しており、今年はα(アルファ)とベータの2チームが、CN(カーボンニュートラル)グループIII(大学・短大・高専・専門学校)と、ハイオクガソリンを用いるグループIII(同)にそれぞれ参加した。

 約1年がかりで開発してきたというベータのマシン。部長でリーダーの熊谷大優(ひろまさ)さん(2年)によると、今年のポイントは、吸排バルブを開閉させる「カムシャフト」。このカムシャフトから駆動軸に動力を伝えることによって、部品点数を減らすことができ、軽量化と効率向上を実現したという。

 雨で前日リハーサルができないアクシデントに見舞われたものの、本番では1リットルあたり711・322Kmを記録してグループ4位。さらに、燃費向上のアイデアと具現化の技術が高く評価されて、ものづくり賞にも選ばれた。

 熊谷さんはものづくり賞について、「難しい部品もあったけれど、みんなで頑張って作りました。すごいうれしい」と笑顔。ドライバーを務めた本田葵唯(あおい)さん(1年)は、「本当は3位に入りたかったけれど、みんなが喜んでくれたからよかった。来年はリベンジしたい」と意欲を見せていた。また、太田元一顧問は「難しい機構を考えて実現できたことに加えて、チームワークも素晴らしかった」と教え子を称えた。

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