旭区・瀬谷区 社会
公開日:2026.09.30
帷子川 猛威を振るった浸水被害 氾濫の記憶と治水対策
旭区上川井町付近を水源とし、保土ケ谷区内を流れて横浜港に注ぐ帷子川(かたびらがわ)は延長約17・3Km、流域面積約57・9平方キロメートルの二級河川。名前の由来については諸説あるが、北側の河口部沿岸がなだらかで、片側だけが平地だったことから「片平」の名が起こり、それが「帷子」となったといわれている。
帷子川は、1958年に発生した台風22号(狩野川台風)をはじめ、大雨の時に氾濫したことから、地域では「暴れ川」と呼ばれていた。保土ケ谷区の天王町商店街で家具店を経営する薗隆雄さんは「治水事業が行われる前は、川の氾濫により店舗の1階が浸水し、商品を2階へ移動させていた。川の鯉が泳いでいるほど道路が冠水し、車が走行する際にできる波でシャッターが破損したというお店もあった」と当時を語る。
97年に分水路完成
横浜市と神奈川県は治水対策として、河川の途中から新たな河道を掘削し、洪水の一部を直接海に放流する「帷子川分水路」を97年に旭区白根1丁目付近を起点に設置。分水路の完成により、台風や豪雨のたびに浸水被害が発生していた帷子川下流部の保土ケ谷区天王町やその周辺などの治水安全度が向上した。
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