県政報告 公立高校の入試について 神奈川県議会議員 田中しんじ
新型コロナウィルス感染症は、子どもたちの学習の機会にも大きな影響を及ぼしています。中でも一番心配なのが、入試にかかわる問題です。
各学校では3カ月間の臨時休業が実施されました。特に高校受験を控えた中学3年生とその保護者の方は「本来学ぶべき学習内容や、学校の授業でやりきれなかった項目が試験問題に出たらどうしよう」といった入試へのご不安が大きいと思います。学校によって授業の到達度に違いが出ることが、入試の有利不利を左右することがあってはなりません。
自民党では6月16日の神奈川県議会代表質問で「公平・公正な入試が行われる必要があるのではないか」と桐谷次郎県教育長にこの件を質問しました。
教育長からは「3年生が受験までの間に中学校で学んできた内容から出題する」との答弁がありました。つまり、出題の範囲を従来よりも絞り込むということです。
出題基準を公表
県教育委員会では公立中学校長会と連携して、県全体の市町村でバラツキのある授業計画などを照らし合わせ「出題範囲から除く内容」という形で基準を7月3日に公表しました。
社会、数学、理科に関しては中学3年の1月までにすべてを学ぶことが難しいとして、学習内容の一部単元を出題除外範囲に決定。
国語、英語については、繰り返し学ぶという特性があるために出題除外範囲を示すことが難しく、また漢字・英単語は教科書によって学ぶ順序もバラバラで公平性が保てないということから、3年生で新たに習う漢字と英単語は除外するとのことです。
受験は夏の勉強が大切です。コロナ禍でご不安であろう受験生・保護者の皆さんに少しでも寄り添えるように、県教育委員会にも引き続き働きかけて参ります。
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