神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2022年5月12日 エリアトップへ

第79話〜旧益田家とモチの木〜 とつか歴史探訪

公開:2022年5月12日

  • LINE
  • hatena
葉が茂る頃・葉が落ちたモチの木いずれも県教委資料より
葉が茂る頃・葉が落ちたモチの木いずれも県教委資料より

 不動坂交差点東側に位置していた益田家は、"護良親王が自由の身になられたとき京都にお連れする役目を仰せつかっていたが、親王が殺害されたのでそれが叶わず、この地に留まり宮の霊をお守りすることになった"・・と伝わります。国道から正面に邸宅があり、右手のコンクリート壁には、護良親王が潜伏した吉野山から天辻峠までの地形断面図が埋め込まれ描かれており、護良親王への並々ならぬ思い入れが窺えました。

 庭のモチの木は益田家の先祖が、南北朝時代の南朝の勢力分野である吉野の黒滝村付近から苗木を持ってきて植えたとか、樹齢は定かではありませんが300年とも600年とも伝わり、モチの木の北限とも言われます。東日本には少ないこのモチの木は1981年県指定天然記念物に、かながわの名木100選にも入っていた堂々たるもので「相模モチ」とも呼ばれました。2本あり、1本は高さ18m・根回り3・1m、その脇には高さ19m・根回り4・9mのいずれも雌株でした。

 しかし、枝が危ないなどからか2017年県教委の許可なしに1本の一部を切ってしまい県文化財保護条例違反のトラブルとなりました。その後2018年庭の隅に移植されましたが、2019年4月ほぼ全ての葉が落ち枯死と判断されました、枯死と移植の関係は分らないとされています。モチの木は地元町内会で子孫保存の取り組みもされているようですが、大切な文化財保護の難しさを感じます。益田家の跡地は水素ステーションに様変わりし、当時の面影はありません。

戸塚区・泉区版のコラム最新6

ゆめが丘・定点観測

ゆめが丘・定点観測

第18回 撮影日2024年4月9日 午前10時〜雨

4月18日

泉サポートプロジェクト

泉サポートプロジェクト

vol.5 中北薬品株式会社 横浜西支店

4月18日

とつか歴史探訪

第105話 戸塚区・泉区の誕生

とつか歴史探訪

4月11日

お口から始まる健康、見直してみましょう

お口の健康塾 5th Vol.1

お口から始まる健康、見直してみましょう

4月4日

とつか歴史探訪

第104話 住民パワーが誕生させた東戸塚駅

とつか歴史探訪

3月14日

脊柱管狭窄症で歩けないあなたへ

NORII先生に聞く!「カラダ改善プログラム」その4

脊柱管狭窄症で歩けないあなたへ

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook