戸塚区・泉区
公開日:2023.10.12
第94話 明治天皇皇女お手植えの松
とつか歴史探訪
戸塚町の明治時代の旧跡として「富美宮・泰宮(ふみのみや・やすのみや)両殿下御手植羅漢松」と伝えられる松があります。
両殿下とは、明治天皇の皇女である富美宮(第8皇女)と泰宮(第9皇女)ですが、二人ともまだ10才に満たない子どもでした。
お手植えの羅漢松は、その後植え替えられたのか定かではありませんが、戸塚小学校の校庭の隅にそれとおぼしき姿?で現存します。
明治33(1900)年10月に、戸塚町で教育品展覧会が催されました。会場は明允小学校で、現在の善了寺の境内と思われます。明允小学校はその後明治35(1902)年に、戸塚小学校に併合し分教場となりました。
現在、戸塚小学校の羅漢松の脇には碑が建てられ、碑文が残されています。碑文には、明治33年10月に明允小学校で開催された、神奈川県教育委員会の教育品展覧会に両皇女が行啓したことが記され、この松について「辱被親植 (かたじけなくもしたしくうえらる)」と刻されています。
当時は、教育品(文房具や学習帳など)の展覧会が各地で催されたようですが、戸塚でこの展覧会が開催され皇女二人が来訪したことは、戸塚が教育に熱心であった証だろうと思われます。
戸塚小学校の校内にあるため、通常は目にすることが出来ませんが貴重な財産として永く保存されることを望みたいものです。
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